ストレスで身体のかゆみは起こるの?

ストレスによって身体にかゆみが生じる「ストレス性皮膚炎」という症状があります。例えば、うつ病や自律神経失調症でかゆみがでている場合は、かゆいからといって皮膚科に行っても原因がわからないことがあります。
ストレスによって、自律神経系や免疫系などに異常がでていると、体にかゆみがあらわれることがあります。このストレスが長く続くと、めまい、頭痛、耳鳴りなどのさまざまな症状が出始めます。
ストレス性皮膚炎の治療に、皮膚炎に有効な薬だけでなく、抗うつ薬や抗不安薬を処方してもらうことで、かゆみが解消することがあります。うつ病や自律神経失調症からくるかゆみは、脳の病気だからです。
しかし、抗うつ薬や抗不安薬を飲んで快方に向かったとしても、そもそものストレスの原因が解消されないと、再発するおそれがあります。
これらの例からも、環境を変えるというのは難しいかもしれませんが、あまり考えすぎないほうがいいと思います。自分ひとりでがんばろうと考えず、誰か頼りになる相談できる人を作るのもひとつの方法です。
ある人にとっては大きな悩みでも、別の人にとってはさほど重要ではない場合もあります。多少のストレスはやりがいや生きがいにつながります。ストレスの解消法として、アロマテラピーや音楽を聴く、森林浴をする、温泉などの旅行に出かけるなどして、気分転換をはかりましょう。